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登山やキャンプなどアウトドアを楽しむ機会がある時に、
絶対に気をつけてほしいのが 『マダニ』 です。
マダニって聞いたことはあるけど、そんなに危険なの?
感染症にかかってしまうと命に関わることもあるんだよ
私自身、マダニを気にすることなくアウトドアを楽しんでいましたが、今年は2人の知人からマダニに咬まれたということを聞き、急にこわくなってマダニについて調べてみました。
この記事ではマダニの予防方法やもし咬まれてしまった場合の対処法について詳しく説明します!
マダニとは?
予防するためにもまずは敵を知るところから。
ということではじめはマダニの生態について簡単にご紹介します
生息地
特定の地域ではなく、全国各地に生息しています。
草むらがある場所はどこにでもいる可能性があると思っていた方が良いでしょう。
■鹿や猪など野生動物が出没する環境
■河川敷、公園の草むら
■民家の裏山や裏庭、畑
■山林
■ゴルフ場
出現時期:主に春〜秋
身近な例でいうと、登山・キャンプ・山菜採り・ゴルフ・河川敷・公園に行く時は要注意!
咬まれてしまった知人2人は山できのこ採りや山菜採りをしていたそうです。
大きさ・色
■大きさ:吸血前で3〜8mm。吸血後はその2〜4倍になる。
■色:赤色に近い褐色
吸血前でも肉眼で確認できるくらいの大きさです。
咬まれるとどうなる?
マダニに咬まれると皮膚にしっかりと口器を突き刺し、数日〜長いものは10日間以上吸血します。
それだけなら気持ち悪いだけで終わりますが、マダニの怖いところは病原体を保有するダニに咬まれることにより、命に関わる感染症にかかってしまう可能性があることです。
【病原体を保有するダニなどに刺されることにより起こる感染症】
■重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)
■日本紅斑熱
■ライム病
■マダニ媒介性の回帰熱
それぞれの感染症の詳細については、厚生労働省のHPに詳細が記載されています。
→感染症の詳細を確認
マダニが生息している可能性がある場所に行った後、発熱・頭痛・筋肉痛・倦怠感・発疹などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
咬まれても気がつかない?
マダニの唾液には麻酔様物質が含まれているので、咬まれても気がつかず1週間ほど経つこともあるようです。
また、感染症にかかっていても潜伏期間が長い場合もあり、1週間以上経過してから発症する場合も少なくありません。
患者数・死亡数
■重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
患者総数492人の約14%に当たる69人が死亡。(13年から19年11月末まで)
現在、この感染症に対する治療方法やワクチンはありません。
他の感染症についても死亡例が報告されています。
4つの予防方法
マダニは怖いけど、登山やキャンプなど思いっきり楽しみたいですよね!
ということで、ここからはマダニから身を守るための予防法をご紹介します。
肌の露出を極力避ける
✔️手首・足首を出さない。裾と袖口を手袋や靴下の中にしまう
✔️首にはタオルを巻くかハイネック
✔️帽子をかぶる
✔️サンダルではなく運動靴でできれば足首が隠れる長さの靴を履く
✔️長ズボン・長袖
✔️生地はツルツルした素材の方がマダニがくっつかない
✔️マダニがついた時にわかりやす色(白っぽい)を着る
着るものだけでもこれだけ予防ポイントがあるので、1つでも多くクリアできるように心がけてみてください。
夏は長ズボンだと暑いので、ハーフパンツにサポートタイツでもOK!
サポートタイツは運動時の筋肉疲労を軽減し、着地の衝撃からひざを守るので、登山にも向いています。
虫除けスプレー
シュッと吹きかけるだけの虫除けスプレーはマダニ対策には必須です。
虫除けスプレーに含まれる成分ごとにご紹介します。
ディート
✔️世界中で最も多く使用されている
✔️虫除け効果が高い
✔️適用害虫が多い(マダニ・蚊・ブヨ・アブ・ノミ・ツツガムシ・トコジラミなど)
現在日本では濃度30%までが認可されています。
濃度が高いと忌避効果に差があるという訳ではなく、持続時間が長くなります。
✔️年齢による使用制限あり
✔️虫除け特有のニオイがある
✔️肌が弱い人は注意が必要
✔️服の上からは専用のものを使用しないと変色したりする場合がある
肌を露出していない場合は衣服からでもスプレーできるこちらがおすすめ。
イカリジン
✔️年齢による使用制限なし(子供にも使える)
✔️服の上からも使える
✔️虫除け効果はディートとあまり変わらない
イカリジンは肌にやさしく効果の高い虫除け成分として、近年とても注目されています。
日本では2015年に認可されました。
✔️ディートに比べて適応する害虫が少ない(マダニ・蚊・ブヨ・アブ)
山にはマダニ以外にも、蚊やツツガムシなど刺されると感染症にかかる可能性がある虫は他にもたくさんいます。
行く場所や使用する人によって虫除けスプレーを使い分けするのが一番良いですね!
他にもハッカ油やレモンなどが効果あるそうですが、しっかり予防するには市販品の虫除け剤の方が効果は高いようです。
家の中にマダニを持ち込まない
家の中にマダニが入ってしまわないように、できるだけ外で上着など脱げるものは脱いでから入りましょう。
マダニが服についていた場合、洗濯機で洗っても死なないので着ていた物やリュックなどの持ち物などは外ではらってマダニがついていないことを確認してから家の中に入れてください。
帰宅後は全身をチェック!
マダニが体に付着している場合、早期発見が重要になります。
そのためにも、帰宅後はすぐにお風呂に入り全身を隅々までチェックしましょう。
後ろなど自分では見えないところも家族と確認し合うと良いですね。
✔️脇の下
✔️足のつけね
✔️お腹
✔️二の腕
✔️頭皮
✔️太腿
上記のようなやわらかい部分の皮膚は咬まれやすいとされています。
咬まれた時の対処法
ここからはマダニに咬まれてしまった時の対処法についてご紹介します。
実際に咬まれてしまった時に慌てて無理矢理取ろうとしてしまうと、口先が皮膚に残ってしまいそこが炎症を起こしたり、マダニの体液を逆流させてしまったりすることがあるので気をつけましょう。
病院
咬まれいるのを発見したら、すぐに病院を受診してマダニの処置をしてもらうのが一番安心です。
【受診する科】
■皮膚科
■外科
ティックツイスター
マダニは口器からセメント様物質を出して肌に固着していきます。また、咬まれている時間が長くなれば長いほど感染症のリスクも上がってしまいまうので早急に病院へ行くことが望ましいです。
しかし、マダニを発見した時が休日や夜で病院を受診するのが難しく、咬まれてから時間が経っていない場合(咬まれた可能性のある現地や帰宅後すぐ)は、自分で取る方が良いこともあります。
そんな時に役立つのが『ティックツイスター』です。
これを自宅やアウトドアの際に用意しておけば、マダニを潰してしまうことなくキレイに簡単に取れる可能性が高くなります!
取れたら消毒も忘れずに。
でも、これでも取りづらい時は絶対に無理矢理取らずにできるだけ早く病院へいきましょう。(取れても念のため受診することをおすすめします)
ポイズンリムーバー
マダニが上手に取れた場合、ポイズンリムーバーで吸い取っておくとより安心です。
ポイズンリムーバーは他の害虫に刺された場合にも使えるので、アウトドア好きなら用意しておくことをおすすめします!
サロンパス法
マダニに咬まれてから早めに発見できた場合は、サロンパスを1時間ほど上から貼っておくと剥がす時に一緒に取れることも多くあるそうです。
先ほど紹介したティックツイスターがない場合はこちらの方法を試してみるのも良さそうです。
まとめ
■ 入念な予防と準備でマダニに咬まれないことが一番重要
マダニの怖さはまだまだあまり知られていません。
知っていても「自分は大丈夫」「珍しいことでしょ?」と思いがち。
でも、ペットのお散歩の際にペットについてしまい、そこからヒトへ。ということも実際に起こっていて、マダニは決して遠い存在ではありません。
ちょっとした準備と心がけで自分や家族の大切な命を守れるなら、1人でも多く正しい知識を持って対策をしていきましょう!
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